中野ゼミナールからのお知らせ

今月のテーマ&巻頭言10月

ちょっと早めに、10月分です。

10月のテーマ;“初心不可忘(初心忘るべからず)(世阿弥)

 

9月がおわるということは、今年度(今学年)も半分がおわったことになります。早いものです。受験生は特に時間の大切さが身に染みて分かってくるころでしょう。

お正月や年度の始まりには「よし、今年は頑張るゾ!」と意気込んでみても、ちょうど今頃には「あれもやってない、これも出来ていない…」となっていることも多いのではないでしょうか(私もそうです。どころか沢山あります)。

ちょうどあと半分、受験まであと百数十日になった今、“仕切りなおす”にはいい時期ではないでしょうか。

 

そこで、この時期にこそ、この言葉「初心忘るべからず」です。1月や4月の意気込みを思い出して、まだやっていない出来ていないことを見なおして、今からでもいいので行動していけばいいのです。

私も「機嫌をよくして笑顔を多くする」「速音読を毎日する」はすでにできていません。これを書き終わったら、またやっていきたいと思います。

 

仕切りなおしのコツは、“反省しすぎない”ことでしょうか。どうしても「ああ出来ていない。なんて自分はダメな人間なんだ。やっぱり自分には出来ないんだ。」と思ってしまって、重い腰がさらに重くなってしまったり、もうやめた!となってしまう人も結構います。それだけは避けたいですね。

「人生にリセットボタンはない」と言う言葉があります。集中力・持続力や緊張感が無いことを戒めるものなのでしょう。

これはこれで重要ですが、逆に「人生のリセットボタンを連打!」という言葉だってあります。私はこちらの方が好きです(飽きっぽい性格だから、というのもありますが…)。

何があろうとも何度も前向きに挑戦していく、そんな姿勢を応援してくれる言葉だと思いませんか。今からでももう一回やりなおせばいいんだ、と背中を押してくれます。

 

 

ただ、“反省しなくていい”という意味ではありませんよ。しすぎて次に向かう気力をうしなったり、自暴自棄になってはいけない、という意味です。「こことここが出来ていないな、次はそれを直していこうか。」と前向きに次につなげていきたいものです。

特にまだ幼い生徒さんには、あまりに親や先生が言いすぎると、萎縮したり伸び伸びできなくなってしまったりします。

「厳しく現状の出来なかったことをチェックし反省する」:「それを持って次に向かって前向きにリセットする」

比率の頃合いが難しい所です。

自分が 自分にやるときは「7:3」ぐらいが、

親・先生・上司が 子ども・生徒・部下に求めるときは「3/7」ぐらいがちょうどいいかと思いますよ。

人間「自分に甘く、他人に厳しく」なりがちなものですから。

2019-09-15