中野ゼミナールからのお知らせ
今日の一問03(中2理)
今日は「本紹介」と共に。
「炭酸水素ナトリウムを分解すると
炭酸ナトリウムと水と何に分解されるでしょう?」
正解は「二酸化炭素」です。
中学(特に中2)の化学分野は「暗記・記憶」が大きな部分を占め(る面もあり)ます。
コレが「酸化銀を分解すると…」ですと「酸素と銀」なのですが、
これは記憶していなくても、出来ますよね。けど上記の問題はそうはいかない。
知っているかどうか?それを整理して覚えているかどうか?が大切です。
理科の一部と社会はこういう面がありますよね。
「覚えるだけやん」と思っている生徒さん(先生も大人も)が多いかと思います。
(100%そうではないですし、覚えればいいだけではありませんが)
そんな科目の一番てっとり早い(一番よいとは言わない)勉強法は
「一問一答形式」でゴリゴリ覚えていくこと、だと思います。
ただ、「一問一答」で勉強するときに意識してほしいのは
「その答だけを覚える」のではないという事!
最近読んだ本「一生の武器になる勉強法(葉一;KADOKAWA)」に
いいことが書いてありました。
「一問一答 三知識」その問題を解けるようになるだけではなくて、
その問題から複数の知識を得ようとしよう。
上記の問題でも「二酸化炭素」だけ覚えても、「水」が聞かれればアウトですよね。
そこから、自分が出来る限り派生する知識を伸ばして、
その1問の周辺を「広げていく(もしくはツブしていく)」感覚でやっていって欲しいですね。
例えばこの問題なら、物質は3つとも覚えたいですし、
その後、
「二酸化炭素」だから「石灰水が濁る」とか「下方置換法か水上置換法で集める」
とか
「炭酸ナトリウム」の方が「アルカリ性が強い」「水に溶けやすい」
とか
「水」だから「〇〇〇〇〇〇紙で確認する」とかまで知識を膨らませていきたいところです。
得意不得意や、志望校の出題傾向や難易度の差があるでしょうから、
どこまで広げるか(ツブすか)は個々人によって差がでますが、
目の前にある問題だけでなく、そこから知識を広げる
このクセは、何をやるにせよ必要なことだと思います。
※ちなみに上記の本、勉強関係の本のなかでもなかなかイイ内容だと思います。
中学生・高校生にはぴったりだと思います。おススメ!
※ちなみに上記の〇部分の答は「塩化コバルト紙」です!