中野ゼミナールからのお知らせ

今月のテーマ&巻頭言9月

9月分です。

9月のテーマ;“習慣”を見直す

夏休み、受験生を中心に「必達目標」を書いてもらいましたが、さてさてどれくらい達成できたのか?気になるところです。

気合いが入った目標もありました。当塾でも『氣合と根性、努力と忍耐』という言葉をよく使いますが、実のところを言うと、勉強を頑張っている生徒さんはあまり「気合」が入っていない場合が多いのですね。

漫画「ドラゴン桜」(よくココに登場するなぁ)にあるセリフで「歯を磨くように勉強しろ」というのがあります。決まった勉強を決まった時間に確実にやる、それが「気合」でも「頑張り」でもなく、当たり前になってしまっているわけです。勉強がルーチンワーク化している、とでも言いましょうか。

こうなった人は強いです。勉強だけではありませんよね。例えば早寝早起き、例えば整理整頓、食事・運動etc…あの人はよく続くなぁ、ということも多いですが、本人は「いや大したことないですよ」と言いますよね。それが習慣化・技化(わざか;齋藤孝氏がよく使う言葉)されているからです。いい習慣を“身につける”ことさえできれば怖いモノはないのですね。ですが、これは非常に難しい。

私もなかなかうまくいかなかった方です。結婚して子どもが生まれて、やっとできてきたこともあります。独身のころはギリギリまで寝て慌てて飛び出す日々、掃除も洗濯もままならなかったのですが、今は、洗濯・掃除・ペットの世話と、子どもの面倒を少しみてから出勤しています。もう完全に(?)習慣化されてきました。まだまだ直したいものもあります。時間はかかりますが、徐々に徐々にやっていくしかないですね。

 

更に。まもなく模試がやってきますが、ウチで模試を受けるときのルーチンがあります。1つは「深呼吸をして、問題文全体を一旦見渡してから始める」こと。2つ目は、私が「質問なし、相談なし、不正行為なし。氣合と根性、努力と忍耐で1点でも多く取ってください。」というセリフを言って始める、の2点です。

 1つ目は何度も言っています。出来れば学校のテストでもやれと。結構重要な作業なんですね。出題パターンや難易度、得手不得手をイメージできますし、仮に数万枚に1枚の「印刷ミス」が当たっても最初ならすぐに対応できますので。

ですが、入試は本当に緊張するものですから、直前に「これをやれ」と言っても本番はアタマが真っ白でできるわけがありません。だから普段からやっていくようにしているのです。クセがついていればできるはずです。また2つ目のセリフは、少数ですが「本番であの言葉が聞こえた気がした。そうしたら何となく落ち着いた。」という生徒さんがいたのです。まさかそんないい面があったとは思いもよりませんでした。これからも2つはしつこく言っていくようにします(これも習慣化ですよね)。

何でもそうですが、本番で練習してきた事が出せれば、たいがい上手くいきます。そういった意味でも、良いこと正しいことを日々続けて、習慣化していくことが重要です。受験までまだ数ヶ月・数年あります。今からでも習慣を見直し、改善し、完全に身に付けていくようにして欲しいと思います。

 

2019-08-23