中野ゼミナールからのお知らせ
今日の一問10(読解)
次の文章を読み、後の問いに答えなさい。
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1;傍線部➀とありますが、筆者はなぜこのように考えたのですか。次のア~オの中から適切でないものを選び、記号で答えなさい。
問題はありません。今日は解説で。
現代文が苦手な生徒さんは多いかと思います。
教える方も難しくて、どういえばいいのか悩む場合も多々あります。
で、今回は「基礎となること」のアドバイスを。
その1;まずは「問題文をしっかり読む」こと。
と言っても“しっかり”が難しいのですね。
しかも読んでも分からない場合も結構あります。
正直、「読解力を身につける」のは、そう簡単に出来ることではありません!
普通に考えると2年はかかると思います(1年生の人は受験に間に合う)。
では、まずはどうするか?
問題の読み方を具体的に変える
これならば、すぐにでもできるのですね。
やり易いのは「必ず指さしながら読む」でしょう。
結構みんないい加減に読んでいるものです。だから、指、シャーペンや鉛筆でなぞるようにして読む。
人間(動物)は本能的に「尖ったものに集中する」本能があります。(そうでないと身に危険がせまりますよね)
これをやるだけでも少しは見落としのないようになり、結構読みやすくなりますよ。
次は「問題文に書き込みをする」でしょうか。
生徒の皆さん、数学のテスト用紙は途中式やら何やらでかなり汚れていますが、
まぁ国語は綺麗なこと!
もっと書き込みましょう。
段落を打つ、重要そうなところを囲む、接続詞のチェック、語尾のチェック
実は注目ポイントはたくさんあります。
書き込み過ぎは良くないですが、ある程度は「問題文をよごしてください!」
さらなる方法のカンタンなものを。
まずは「問題が“何を” “どう”答えろと言っているのか」を必ず把握すること。
これさえも出来ていない生徒さんがいますよ!
“どう”というのは答え方のことです。今回の場合は「適切でないもの」「記号で」答えろ、と言っています。
「でない」ですよ。これさえ見落として人もいますよ。また、「1つ」とは言ってませんよ!
他にも「抜き出す」のか?「自分で書く」のか?
「句読点はどうするのか?」
「〇字で」「〇字以内で」「〇字程度で」も違いますよね。
慎重にチェックしましょう。
慎重にチェックしようとすると、読み込み方も違ってきます。
“何を”は聞かれているものの中味を見ろ、という事です。
例えばですが、「様子」「理由(なぜ)」「具体的に述べている部分」「作者の言いたいこと」
などはよく聞かれますよね。
「様子」なら“見てわかるような部分”を書く、なんてテクニックもありますし、
「理由」なら、答は“~だから”とか“~という理由”、または“~のため”といった語尾にしなかればならないでしょうし、
「具体的に述べている部分」は当然、具体性のあるモノが入っている部分に注目ですし、
「作者の言いたいこと」は“筆者が書いていないこと”は選んじゃいけない(例えそれが素晴らしい内容であっても)でしょう。
細かいポイントはもっとあるでしょうが、
まずは「すぐにでもできる、具体的なことを必ずやる」ことから始めるようにするのが
第一のテクニックではないでしょうか。