中野ゼミナールからのお知らせ

今日の一問02(高1数)

突然始まって、なかなか続かない。

良くないクセがでてますね(^^;

今日は有名大学受験問題からです。

「円周率が3.05より大きいことを証明せよ。」

たったこれだけです。

実は有名な問題でして、かなり古いですが、東京大学の入試問題です。

当然「円周率は3.14だから3.05より大きいやん。」という訳にはいきません。

古の数学者たちが悩んできた問いに挑戦しようという、壮大な問題です。

残念ながら、パターン暗記だけでは太刀打ちでしない問題であります。

そのあたりは流石に東大ですね。

「チャンと本質を理解できていますか?」

「何か解決の手掛かりになりそうなものを探そうとしましたか?」

「基礎的な数学公式を覚えていますか?」

「それを上手く利用できますか?」

そんな風に問うてきているように思えます。

丁度この問題が出された時期は「ゆとり教育」の始まりの頃でして、

「円周率なんて3でいいやん」という話もでて、論議を醸していた時期です。

(上記「 」はウソです。本当はそんなことはなく、何かが曲解されただけです。)

そんな時に

「円周率が3でいいかどうかとか、そんな些細な話じゃない。

 数学は“本質を理解し、それを利用し、今ある公式やテクニックを正しく使って、

 目の前の『問題』を解決しようとしているかどうか”が重要なんだ!」

と受験生に、社会に訴えかけているような迫力があります。(清水の主観ですが)

ホント「伝説の問題」にふさわしい良問です。

長くなってので、解法は別で…。

2019-04-24