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もしも私が…~私的文学評論 アーカイブ

2006年12月18日

白い部屋で月の歌を

表現力が見事である。淡々と、月の泣き声を聴くという幻想的な導入が、最後のオチと関連して説得力を持ってくる。私の不満は「出来すぎ」感。もともとが第10回の角川ホラー大賞短編部門の受賞作。それゆえの完成度と限界を含む。ホラー度も人物造型もストーリーも完成度が高いがゆえのこじんまりまとまり感がある。それも含めて作者の意図だと思うが、やはりこういうコンテストのなせる業というべきか…。

2006年12月25日

殺人鬼!

中高と同期だった綾辻行人氏の新感覚スプラッタホラー小説。まあ、「十三金」を小説にしたような感じ。自然や人物などの描写力は凄いものがあって、おそろしくリアリティに富んでいる(特に物置小屋の描写はすごい。さすが、プロ)。勉強させてもらおう。ただ、人物に関する想いや、ストーリーに関しての姿勢が私とは全く違う。ただ、とにかく社会的に一定の評価を得るというのは、どの分野であっても素晴らしいことである。その意味で謙虚に見習うべき所を見習おうと思う。

2007年01月10日

ミステリーの書き方だって。

夏には自作が出版される事がほぼ決定し、ここ数日興奮の坩堝に叩き込まれている(こんな言い方最近しねえか?)本屋の棚に自分の本が置かれている、という夢のような体験が出来るまであと一歩、と言うことで、勉強かたがた、読んでいる。私自身の感覚では、何よりもオリジナルなプロットがすべてに優先する。「読みたい」とか「先が知りたい」と思えるストーリーが二番煎じでないなら、あとは自分を信じるしかない。その意味で、テクニックは重要だが、それで人がお金を払って本を買ってくれるのかどうかはまた別問題な気がする。内容がホラー小説なので、このブログではあまり詳しく説明することはしないだろうが、まあ、ご報告までに。

2007年02月07日

いま、殺りにゆきます

今年のミステリー大賞を受賞した平山夢明の作品。流行の「新耳袋」のようにショートショートを散りばめ、都市の恐怖を見事に書いている。実際、痛そうで、かつ怖い。ホラー小説として読むにはやや無理があるものの、その怖さは尋常ではない。それにしても、この狂気は一体何なんだろう?大都会が人を狂わせるのか、平和が人を狂わせるのか、フィクションとノンフィクションの境目に位置しているような、この感覚は実に不気味だとしか言いようがない。ホラー好きには勧める。

2007年02月09日

アンフェアじゃなくって、推理小説

秦建日子氏の「推理小説」(TVの「アンフェア」の原作本)を読んだ。非常に面白かった。ほとんど昨日から一気読みした。実を言うと私はほとんど小説を読まない。もう十数年前まではよく読んでいたんだが、ある時から急に読むのが億劫になって、それ以来、評論系は大量に読む割には小説を読んでいなかった。ペースもおそらくやたらに遅い。自分が小説を書くようになってからそれでも読まな、と思いつつも読まなかった。基本的には日本にはホラー小説のしっかりした土壌があまりなく(近代以前にはあったはずなのに)いつの間にか、ミステリーが席巻してしまった感がある。こういったエンターテインメント・サスペンスがもっと増えてくれれば良いのだが。ところで、これを読むと主人公のキャラクターが実に面白い。続編を待ち望まれるのも無理はない。お勧め。

2007年02月10日

鉄柱~クロガネノミハシラ~

以前このブログでも取り上げた「白い部屋で月の歌を」所収の「鉄柱(クロガネノミハシラ)」を読んだ。何だ、この虚無感は!まるで、ゲーリー・オールドマンが出た「蜘蛛女」だったかを観た時のような何とも言えない虚脱感、空虚感が漂う。この作品のムードは素晴らしい。私には決して書けないが、とにかくスゴい。こんなんだったら、もっと早く読んでおくんだった。お勧め!

2007年03月07日

「パフューム」を読んだ

深夜に最近やたら宣伝している「パフューム~ある人殺しの物語」の原作本。予告編では何となくサスペンス・ホラーちっくな宣伝をしていたが、読んでびっくり。ホラーでも何でもない。最初の方に一人殺されるが、次の殺人は三百ページ程あと、もう物語が終わりかけ。これはどちらかと言うと「ブリキの太鼓」みたいな異人冒険譚というのが、正しい紹介の仕方だろう。特に匂いや香水造りの描写は圧倒的である。読んでいて顔をしかめてしまう程の筆力。最後に訳者が「奇想天外な物語」と表現していたが、それが一番言い得ている。ホラーでない分がっかりしたが、実に久しぶりに物語の世界に浸ったって感じ。こういうのを読むと、小説家って勉強してるんだろうなあと、つくづく感じる。

2007年03月08日

東野圭吾を初めて読んだ

東野圭吾の本を初めて読んだ。何人かの人たちに勧められていたのだが、どうも小説は苦手だ。しかし、読んでびっくり、一日で読破した。止まらない。プロットの妙、人物造型の確かさ、非常に勉強になった。全くホラーではないのが、唯一残念。それと、ミステリーというのはどうしても知的ゲーム感覚で読めてしまうところがあって、それが私にとっては少々不満の種である。こんなスゴいドラマを経ても主人公に人間的な成長がないというのが、気になるところ。まあ、それにしても面白かった。昨夜は朝5時までかかった。

2007年03月27日

傷痕~とにかく徹夜本!

十数年ぶりのアメリカ・モダン・ホラー。春期講習会の合間のこのクソ忙しい時にわざわざ読まなくても良いのに、朝の四時半までかかって読み切った。面白く、かつ怖い、痛そう、様々な要素が入っていてごった煮的な娯楽作。アマゾンでは批判する人もいたようだが、作品の圧倒的な筆力には勝てない。ストーリー的にはやや犯人ばればれな感じだが、ミステリーではないんだから良いじゃん。まさに時間を忘れさせてくれる一作。こういうなのが、書ければなぁ!

2007年04月19日

あこがれの楳図本

高校時代に熱狂した楳図かずおの自伝的エッセイ。私は「漂流教室」に感動したが、今では押しも押されもせぬ恐怖マンガ家の誕生を自伝風に書いている。なかなか忙しい時期と重なり文庫百数十㌻に一ヶ月もかけてしまった。いくつかのキーワードとともに、下積み、売り込みの時期の話がやはり面白かった。やはり自分のスタイル確立までは、地道にやるのが良いんだろうなぁ。私もいつかこんな本が書ければ良いのだが…。

2007年05月17日

本格派、ホラー入門!

こちらは本格的。現代日本を代表する博物学者荒俣宏のホラー小説史。数ヶ月掛けてやっと読み切れそうな所まで来た。大部の著作ゆえ詳述するのは不可能だが、ホラー好きならば読んでも損はない。私自身はホラー小説も確実に文学だと思っているが、予想通り歴史的には一般的な文学作品よりも貶められてきた経緯がある。そういった意味で「源氏物語」も一種のホラー小説として読める(つまり「呪い」と「祟り」の物語だ)という観点は非常に納得できる。土台、人間が古来から人生とは?とか愛とは?とか悩んでいた訳ではないと私は想像している(それ自体近代人の幻想である)。もっとおおらかにあるがままに生きていたはずだ。その中でのホラーの位置は我々が考えているような下順位に属する(つまり低俗な)ものではなかったはずなのだ。そういう意味で非常に貴重であると同時に今後もこういう研究が進むことを切に期待する。

2007年05月23日

このホラーな日常に…

来週早々、出版社の方へ最終打ち合わせに行って参ります。新幹線で行ってトンボ帰りするという感じで。塾の方は各中学・高校の定期テスト期間に突入しておりまして、昨夜も自習やら授業やらで、ごった返しております。
それにしても何とも血なまぐさい事件が日々後を絶たないのはなんでしょう?我が家には一歳ちょっとの赤子がいるため幼児がからむ事件には過敏になってしまう。ただ、おそらく戦後日本の何チャライデオロギーとは別次元で命の重さとはそういった事もひっくるめて測られるものなんだろうなあと思う。ほんの百年前には公然と間引きが行われてきた。今やヒューマニズムの権化のように言われる米英にしてもインディアンの大量虐殺や魔女狩り・ホロコーストなど想像を絶するような残虐行為がこの数百年まかり通ってきたのである。人間が考えているほど(あるいはモダニストが考えているほど)、人間は立派な生き物ではない。
もう一つ、マスコミ。最近読んだ本か何かで、マスコミは結局大衆見世物小屋だというような意見があった。私も実は大賛成である。これも先にモダニズムと同じでマスコミ自身が考えているほどマスコミは立派ではない。おそらく第二第三の「あるある」事件騒ぎがまたあるんだろう。これも実際には戦前と同じ事の繰り返しである。実際、日本人は戦前と全く進歩していない。私が皆と意見が違うのは、別にそれでも良いじゃん、ということ。
ベルリンの壁が崩壊した時、私は「社会科学の失墜」を予感した。あれ以来、一般レベルで正しい社会科学的な認識への道は途絶えてしまった。今、個人が社会の中に生きる必然性と矛盾を納得できる形で説明できる学者はいるのだろうか?如何に傲慢なマスコミや個人でも所詮は全体の一部でしかない。では、全体とは?護憲を訴える人は多いが、隣の某国が攻めてきた時、何万人も日本人が殺された時、誰が責任を取ってくれる?ホモ・サピエンスとしての謙虚さを失った日本人たちよ(実際には全国民の数%だと思うが)、答えてくれよ。

2007年05月30日

本が来た!;戸隠伝説

先日、出版関連で初めて東京出張に行き、本日献本分が届きました!やはり自分の作品が本になると奇妙な感覚に襲われます。何だか自分の手を離れてしまったなぁ…、というか、どちらかというと自分が書いたとはにわかには信じられない、っていう感じです。7月上旬から店頭に並ぶそうなので、本屋で会いましょう。
もう一つ新幹線の車中で読んだのがこれ。伝奇SFとでも言えば良いのか、実は好きなジャンルなんですが、内容の荒唐無稽さにやはり若干時代を感じてしまいました。でも、まあ面白かったですねえ。歴史的な問題に関しては言いたい事もなくはないですが…。

2007年06月18日

交渉人!面白いが…

作者がホラー小説大賞受賞者という事で期待して読んだ。スケールや小説のディテール等は見事。面白い。サスペンス小説として一級品だと思う。ただ、最後まで読んで何かが引っかかる。何だろう?ヒロイックじゃないのだ。これはまさに嗜好の問題だろうと思うが、主人公が動かないのだ。そこにどうしても不満が残る。同じ題材を私ならどうするか?と考えると…やっぱりホラーにするだろうなぁ。所謂カタルシスが感じられないのが不満として残る。こんなに素晴らしい筆力なのに。
でも、読む事に徹するならば、とにかく面白いというのが、感想だ。

2007年07月05日

本屋に私の本が!

とうとう並んでいた。今日、たまたま町に出張に出ていてJUNK堂書店に行ったら3階のブックフェアコーナーに私の本があった!平積みではないけれど、棚の中に表紙が見えるように3冊あった。嬉しくて写メールを撮った。本当に最初の一歩ではあるが、誰でも最初は初めてなのだ。一冊売れる事から順番なんだ。そう自分に言い聞かせている。願わくば売れて映画化出来ればなぁ!みんな買ってや!
ところで、私自身大好きな荒俣宏が「帝都物語」の新シリーズを出しているではないか。こんなの同じ棚に置かないで!絶対こっち買っちゃうもの。

2007年11月11日

「凍える森」ドイツミステリー

ミステリー色の濃い作品。実際にドイツであったらしい一家皆殺しの事件を題材にして書かれている。オカルトっぽい事も伏線にしながら一体誰が、なぜ、この一家を殺したのかが最後の二㌻くらいまで分からないようになっている。ドイツと言えば私の印象ではハリウッド以上にエグイ、ホラー映画を作る国だが、小説は実に大人しい。これでも国内ではベストセラーだとの事。エグイよりも、何というか暗い、あるいは不謹慎って言うか、冒涜的っていうか、気分が悪くなる感じ。モダンホラーのグロさ&軽さ(つまり、私が求めているもの)は全くなかった。丁寧な文体だが、まぁ、翻訳物だからねぇ。

2007年11月16日

心霊探偵 発想が良い

以前に買ってあった本をやっと読破。面白かった。気軽に読めるし、スラスラ分かる。怖さもハラハラドキドキ感も適度。感じるのは、その軽さを良しとするか、しないか。これは読み手・書き手の趣味の問題かもしれない。私自身が書くとするなら、こうは書かないだろう。それはもう、うまい下手の問題ではない。作者の頭の中にひらめいた(おそらく「霊界が見える眼を持つ男」を主人公に据えて、心霊絡みの問題を解決していく…みたいな発想の肝(キモ))発想がやはり魅力的なんだと思う。私自身は?読むのがつらくて読んでしまった後に後悔するような作品を書きたい。そんなん売れるかい!カルト小説、なんていうジャンルは生まれないかなぁ。

2007年12月15日

久々のホラー小説だが…

本屋で、映画化されるという宣伝を観て読んだ。内容は…ウ~ン、微妙。「最恐」では全然ない。展開の速度が遅くて半分くらいはだれてしまう&呪いの主の内面描写が詳し過ぎて、恐怖感が一気に失せてしまう。スラスラと読めるが、別になあ。いつもの通り、私だったら、もっとこう書くのにの連発だった。グロテスクな描写もあるが、物語全体の色というか雰囲気があまり暗くないので、どうしても浮いてしまう。ただ、これで映画化ということは私としてはやはり複雑な心境である。(ちなみに「ホームレス中学生」まで映画化だと!)

2008年02月20日

「アイズ」匠の技か。

最近、珍しく小説が読みたくってしょうがくって、とりあえず短編でも読もうと思い立った時に目に入ったのが、これ。鈴木光司の筆はかの名作「リング」「らせん」「ループ」以来、うまいなぁといつもながら感心してしまう。内面描写にしろ、風景描写にしろ、その量的なバランスが良いのと、表現が絶妙である。凝った書き方ではなく、かつ、普段は思いつかない文章。これが小説なんだよなぁ。反省しきりである。次回作が出せるのかなぁ。しばらく、小説を読もう。ちなみにホラーではなかった。

2008年02月29日

作家を囲む会だそうです

「作家を囲む会」に招待されました。誰?作家って、…私、黄泉艮です。まぁ、企画自体は私から出したものなので、偉そうな事は言えませんが、とにかく作家としてファン(?)とともに温かい夕餉を過ごすというこれまた一つ、夢が実現しそうです。
噂では私の小説、相当コワいらしいです。ホラー好きの方は是非、お試し下さい。期待を裏切りませんから。最近、小説世界からは離れてしまっていますので、これを機会にまた普通に小説を読もう。

2008年03月17日

これぞ、モダン・ホラー「ハズバンド」!

二十代の頃に一番読み耽っていたのが、アメリカのディーンRクーンツ。その頃、「ファントム」「ウィスパーズ」という名作を発表していたが、日本ではあまり有名ではなかった。本国ではスティーブン・キングと並んでモダン・ホラーの雄であった。時は流れて十年以上が過ぎ、自分でもモダン・ホラーの小説を出版し、何となくではあるが急にまた読んでみたくなって買った。磨き抜かれた文体、スリリングな展開はいつものことながら、その見事な文章に改めて惚れ惚れした。細部まで決して疎かにしないことによって、何とも言えぬリアリティが全編に立ち込める。本当、文章読本や小説家になるために系の本を何十冊読むよりも、この本一冊読めば、すべて分かる。そういった感じだった。絶対、お勧め。

2008年03月24日

作家を囲む会;報告

作家(つまり私)を囲む会に行って来ました。とても、面白かったですねぇ。まぁ、全くの見ず知らずの人から自分の小説の感想を聞くのは、私にとっても初めての経験だったので、何だか恥ずかしいやら、誇らしいやら、お尻がむずがゆいような感覚だった訳ですが、楽しい歓談でした。その中で、つくづくと自分の中にある“文学的なるもの”を確認しました。ちょうど、今読んでいる最中なのが、これ。久しぶりに文学論でこんなに面白い本に出会った。さすが早稲田大学の一番人気講座だけはある。この中でも語られる「スプラッター・イマジネーション」を考えている。作者の開口一番の文がこれ。
「あなたは人に他人には絶対に言えないことをだれだけ抱えていますか?」
ウ~ン、素晴らしい。やっぱりこういう人はいるんだ。オレだけじゃないんだ。そういった感覚。何度も繰り返すが、私は「勝ち組/負け組」とか「格差」とかとにかくそういった経済的成果でしか人を見ない社会が気に入らんのである。最近も、意味不明なネットビジネス野郎から「情報交換しましょう」みたいなメールがいくつも届いて(当然すべて無視している)、こいつら何を知りたいんだ?少なくとも、私は知りたい事など一つもないのに、みたいな、つまりお金のもうかる話なら誰でも寄って来るだろうという下心見え見えの態度が何とも気に入らんで、ムカツイている時だったので、囲む会とともに、この本でとてもリフレッシュ出来ている。楽しいひと時を設けてくれたK君以下、ありがとう。
続編をやっぱり書きたいと奥さんに言ったら、怒られた。クソッ。

2008年04月03日

水霊~面白いが、長い!

イザナギとイザナミ絡みのホラー小説だという事で読んだ。内容は結構面白かったが、とにかく長い。文庫で約600㌻。一気にはとても無理。主人公は設定は面白いのだが、性格がどう考えても感情移入出来ないダメ男タイプ。その他にも人格設定には無理がある所が多々あり、物語の持つパニック・ホラー的な要素が際立たないのが、残念。ただ、古代史と現代をつなげて話を展開させるのは、大変面白く私自身の作品にも利用したいと思う。

2008年10月24日

ホラーとオカルトの融合か

帯がなかなかいかしていたので、買った。全体としては悪くなかった。殺しの場面はなかなかエグくって痛々しい。ただ、単なるエグさではなくって、今流行の殺人ゲームに見立てているのがミソ。ここは結構面白い。ただ、オカルト場面はイマイチ取って付けたような感じ。登場する小説家が「よく覚えていない」と言いながら滔々と過去を語りだすというのはちょっと無理矢理。まぁ、あの惨殺場面にしっかりした根拠を与えるにはこれぐらいがいるかという、後付感が否めない。主人公の霊感もあまり生かせていない。それとも、シリーズ化したかったのかな?キャラは悪くないと思うが。

2008年11月16日

雪平夏見かっこいい!

前作「推理小説」以来2作目。TV・映画は見ていないので篠原;雪平がどんなイメージなのか分からないけれど、結構このシリーズ好きだ。一気に読める。玉に傷は、前作も面白く読んだはずなんだが、ほとんど内容を覚えていない事。比べて今作はストーリーも良く出来ているし、内容も面白い。心に残る。後半は一気に読んだ。
そうそう、真木よう子が結婚したと。長谷川京子に次いで、大ショックである。アメリカの大統領が誰であろうが私にはどうでも良い(民主主義の勝利だと!21世紀にもなって人種差別をいまだに持っている国に民主主義もなにもあるか!日本の国益にとってどうなのか以外に、語るべき事件でもなんでもない)が、好きな女優の結婚にはショックを感じるってなんでだろう?単に私が馬鹿なだけか?
ちなみに東野奎吾「ガリレオ」シリーズが面白いらしいんだが、こちらは本を買うか未定。理由1)東野(宮部みゆきも)は私と同期の’60年生まれ世代。私も小説を書いている手前、ライバル視(?)していてムカつく。理由2)TV・映画にもなって羨ましい、じゃなくってムカつく。3)福山雅治は圧倒的に格好良い。さすがの私も勝てない。その意味では文字より映像の方が魅力を感じてしまう。あ~あ、何と小心者なんだろう。ちなみにもう一人ムカつくのは山田悠介。二人とも、私の事は知らないだろう(当たり前だ)。それもまたムカつく。

2009年06月26日

‘さまよう刃’はどこに?

東野圭吾の名人芸が光る作品。友人が紹介してくれて読んだが、これと合わせて私の「狂気の島」を読む事を勧める(エ~!)見事なリアリズムで登場人物への感情移入をさせる。お決まりのミステリー的な要素もしっかり入って飽きさせない。それにしても設定はエグいよなぁ。娘を持つ親としては本当に読んでいられない。それでも、多くの人が読む事をやはり勧める。おそらく見えない所では実際日常的に行われている事件である。目を逸らす訳にはいかない。ちなみに映画化されるらしい。「狂気の島」も誰か映画化して!(ムリか?)

2009年07月23日

クリムゾンの迷宮;素晴らしい

貴志佑介は日本を代表するホラー小説家である。それも数少ない、推理作家がホラーを書いたりというのとは違って、本当のホラー作家である。私がこれまで読んだ中で最恐小説はやはり「リング」、次は「黒い家」である。そして、今回「クリムゾンの迷宮」を読んだ。そのプロットの意外性からSFかと思いつつ、その展開が本当に素晴らしい。久しぶりの一気読みだった。私としては「火星」というキーワードがあまり生かされていないような気がして、そこには不満が残るものの、全体はお見事の一言である。
読後の余韻も悪くない。お勧めである。

2009年09月28日

天使の囀りの恐怖!

「クリムゾンの迷宮」に続いて読んだ。貴志佑介は本当に筆力があり、かつ日本では数少ない真正のホラー作家である。この「天使の囀り」でも、じわじわと話が見えてきて(実に半分くらい済んで)その時点で次の展開を想像すると鳥肌の立つ恐怖を感じてしまう。上手い!という感じ。結構、大部の作品のため読むのに時間がかかるものの、決して飽きないし、恐怖感が持続するのがたまらない。アマゾンで1円で買ったが、こんなに面白いのに、1円かよ!という感じ。私としては強くお勧めする。新作まで追い掛けたい。

2010年02月19日

ケッチャム登場!

知る人ぞ知る、アメリカの鬼畜系カルト作家の代表格、ケッチャムを読み出している。私としては約半年ぶりの小説。ケッチャムは「隣の家の少女」というこれまたカルトなホラー映画がハリウッドで作られて、相当エグそう、という評。今はなかなか長編を読む時間が苦しいので、この「閉店時間」で4つの中篇を先に読む事にした。なかなか面白い。私は“日本のケッチャム”を目指そう!

2010年03月08日

さかさ

久しぶりのJホラー小説、倉阪鬼一郎氏の「さかさ」を読んだ。サクサクスラスラ読める。聖域修復師八神宇鏡の前に現れたのは、南の島からやってきた呪術師リサ。八百万の神々の霊力を武器に宇鏡は霊的テロと戦いを交える!どうです、なかなか面白そうでしょう。実際、面白かった。描写も適度にエグい。第一級とまでは言わないまでも、この展開の早さとストーリーの分かりやすさ、鬼畜な描写はクセになる。私だったら主人公のキャラをもう少し膨らませるかな?人物のメリハリをもう少し歪にするだろうなぁ。シリーズ化したら良いと思うんだが、どろろの逆で、闘う度に左目、左腕がなくなっててはちょっとシリーズ化は困難か。ちなみに私の伝奇ホラー系で一つ構想があるのだが、さて、出版までこぎつける日はやって来るのだろうか?

2010年09月03日

赤ずきんちゃん、気をつけて

民主党代表戦である。私はそれほどに詳しく見ていない(当たり前か)が、印象を求められるならこうだ。「もうちょっと、二人とも社会科学の勉強しろよ!」何度も書くが、今の日本で消費税に言及する必然性など全くない。もしかしたら世界中で一番必要ない国の一つかもしれない。寝てるのか、と言いたい。また、沖縄の基地問題。どうして、沖縄だけが1970年まで日本に返還されなかったのか。沖縄の地政学的な問題をどうして勉強しない?現在と1970年と、極東軍事情勢は日本及び周辺諸国にとって、悪くなっているのであって、良くなっているのではない。戦後65年たって東アジアだけはいまだ冷戦状態にある。どのような頭で海兵隊不要論が出てくるんだか、分からない。こういうニュースを見ていると本当、議員になるのにちゃんと試験して頭悪いヤツは政治家にするな、と叫びたい。職業の世襲化自体は私はノーコメントだが、ちょっと本を読めばすぐに間違いに気付くような類の間違いに関してはまさに政治的リテラシーの欠如を感じるのである。つまり、資質がないのだ。どっちになってもダメだわ、こりゃ。
お口直しに約半年ぶり位に小説を読んだ。題して「赤ずきん」。ホラーである。吉村達也も日本では数少ないホラー作家。いくつか読んだ記憶はあるものの、あまり覚えていない。(「初恋」だったっけ?)さて、この作品、ウ~ん、読みやすくテーマも現代風、展開自体は結構強引で、相当突っ込み所満載なんだが、軽く読むホラーとしては水準以上ではなかろうか。適度に怖いし、最後の探検ドライブに行くシーンは結構盛り上がる。ミステリー的な展開とホラーを重ね合わせるとどうしてもこういう風に強引になっちゃうんだよね。このバランスがなかなか難しい。

2010年09月05日

真正のホラー小説

私は自身ホラー小説を書き、見る映画もほとんどはホラー映画、読む小説も基本ホラー小説という生活であるが、実の所、相当に‘怖がり’である。実際、このセンス・オブ・ホラー、つまり恐怖を嗅ぎ分ける感性がなければ上質のホラーとは出会えない。何事も鈍感ではダメである。さて、この数ヶ月㌻をめくるのもおぞましく、かつ、早く読み切りたいという思いで読み続けていたのが、これ、ジャック・ケッチャムの「隣の家の少女」である。S・キングが大絶賛し、今秋DVDも出されるが、何とも鬼畜系の小説であった。これまで怖すぎて読むのが嫌になった本は2冊、「リング」(小説の方が圧倒的に怖い。特に‘井戸’!)「黒い家」(いまだに最後まで読んでいない)そして、それに次いで三冊目となった。物語はアメリカのインディアナ州で実際にあったバニシェフスキー事件にヒントを得て(随所に符合する内容が書かれている)書かれているが、簡単に言うと小さな姉妹が義理の母親に言われない虐待を受け、その虐待がエスカレート、暴行にまで発展、後戻りの出来ない展開になっていく…というもの。どうです?読みたいでしょ?しかしこれがケッチャムの手にかかって緻密な心理・情景描写で表現されると、もう「やめてくれ!早く殺してくれ!」と叫びたくなる。読後もしばらく胸の鼓動が止まらなかった。読後、きっとあなたは昨日までと全く違う世界を眼にしている事になるだろう。それほどに、日常の秩序とは儚いものなのだ。嗚呼、奥さんは嫌がるだろうが、日本のケッチャムになりたい!でも、人にはあまりお勧めしません。エグ過ぎる。

2010年11月02日

文学的な一日

偶々色々な‘文学ネタ’の重なった日であった。
現在読書中なのが、「新・魔獣狩り」12巻。多分今日で終わる。この作品を完結編まで書けた寿命を神に感謝するみたいな夢枕獏の帯付き。いやぁ、私にしても同じだ。完結編まで読める寿命があった事を私も神に感謝する。とにかく面白い。私が小説を書くきっかけになった一冊。登場人物が多すぎて、覚えられないのが難。
そんな気分でいると、何でも水嶋ヒロという若い役者が何かの文学賞を取ったとか。そういうと、ネットで役者辞めるとは見た記憶があるが。TVで記者会見の模様が出ていて、曰く、①最初は本名で投稿していて水嶋ヒロの名前を知らなかった②テーマは‘命’③懸賞金2千万の受け取りを辞退するとのこと。奥さんは、「やっぱり格好良いなぁ」と言っていたが、何だか出来すぎていてどうもしっくり来ない。もちろん、天は不公平だから何も与えないヤツもいれば、いくつも才能を備えて生きるヤツもいる。それにしても、テーマが命とはねぇ。これで、官能小説とかホラー小説とか書いてました、というオチだったら私的には非常に納得が行って嬉しくなるのだが、どうも嫌な気分である。何と言うか、‘文学’ってそういうもんなんかねぇ、三島さん。
ところで昨夜見たのもたまたまミステリー作家が殺人事件に巻き込まれるという作品。内容はタイトルから分かるように、自殺に見せかけて殺人を犯す殺人鬼が主人公を狙う、という例によってアマゾンカスタマーズレビューでは無茶苦茶に貶されていたんだが、結構面白かった。主人公の女の人、「華がない」とか言われていて、実際そうなんだが、でもまぁ、巨乳だし、良いじゃん。ストーリーもネタばれすれすれ。ご愛嬌という事で。
いやぁ、文学って、奥が深いなぁ!

2010年11月05日

魔獣狩り;完結!

尖閣ビデオが流出したとの事。まぁ、対応が早ければ日本のアドバンテージの大チャンスだったんだが、今となってはやはりマスコミに対してネットの勝利という所だろう。いつまでも報道拒否していると本当に大事なニュースは新聞・テレビを見る前に既にみんな知ってるよ、という時代になりかねない。次に何が起こるのかが見ものである。
さて、昨夜は深夜までかかってとうとう「魔獣狩り;完結編」を読み切ってしまった。後半はさすがに一気だった。‘物語’というものへの夢枕獏の思い入れも素晴らしい。もしかしたらこの書籍文化というもの自体がそれこそ時代に取り残されていくものなのかも知れないが、それにしても何だか、人間って凄い、小説って凄いなぁ、と改めて感心させられた。嗚呼、我もいつか小説家として独り立ち出来る時はやってくるのだろうか、来ないだろうなぁ。神様、あと百年ぐらい寿命がほしいなぁ。

2011年01月05日

オフ・シーズン!

正月三が日は数年ぶりに正月らしい正月を過ごした。一日は福袋荒らし、二日は墓参りと初詣。そして三日目、奥さんが実家に帰るというので、久しぶりに町に出て本を買った後、即、家に帰ってやった事が、小説の読書。そこで選んだのが、ケッチャムのデビュー長編「オフシーズン」である。内容は…食人鬼の一団とそれに襲われる六人のニューヨーカー達、なんだが、エグイ描写テンコ盛り、スリル満点、ほとんど一気読みだった。この食人一族の描写が何とも胸糞悪くなるくらいにエグイ。ところが何と、これも(あの「隣の家の少女」同様)元ネタがある。ソニー・ビーン一族といって15~16世紀(日本では室町時代)のスコットランドに実在した人々(と言うか、食人集団)なのである。まぁ、元ネタは良いとしても、まぁ、何とも凄い作品である。私の作品と比べてもいい勝負なくらいにエグい。人間の暗く、おぞましい性を本当に教えてもらえる。好きな人にはお勧めである。

2011年04月27日

被選挙権を資格制にしろ!

昔、たけしが「選挙権を資格制にしろ」と言っていた事がある。それこそ、歴史どころではなく社会・政治について何も知らない国民に選挙権を与えるなんてナンセンスという、彼独特の毒舌なんだが、もうちょっと現実的に私は「被選挙権(つまり、議員に立候補する権利)を資格制にしろ!」と言いたい。少なくとも現政権のように国益に反する事を平気で行ってそれでも辞職しない低レベルな議員はたとえ如何に金持ちでも政治をさせるべきではないだろう、というのが主旨。具体的には外国人からの違法献金や一定の選挙に関する法律、歴史、経済についての院生レベルのテストをして、合格したら選挙に立候補できるよ、とする。その代わり、それらに違反した場合は即刻クビ。本人の知る知らないは関係ない。これでポッポや前原・管などはすべてクビになり、言わなくっても政治の世界はクリーンになる。脱税と一緒に違反する事が割に合わないとしないと、絶対隠れてやるに決まってる。また、海兵隊や自衛隊つまり軍隊に関しての国際標準の知識も必須。これで戦国もクビ。ついでにマクロ経済に関する知識。これでほとんどの議員はクビ。そうすれば日本の政界もちょっとはマトモになると思うんだが、どう思う?良い案だと思うんだが。
ところで、最近読んでいるのがこれ。日本では数少ないホラー小説家、福澤徹三のゾンビ系のシリーズ。シリアルキラー玄田道生の霊が狂気の殺戮を繰り広げるというものだが、パラレルワールドが出てきたり、何だか展開が難しくって最後は付いていけなかった。それぞれの描写はなかなかエグイというか、ソウ系(つまり拷問系)でとにかく痛そう。これには困った。だが、読み易いのでほとんど一日で読める。良いんじゃない!

2011年05月12日

ミサイルマン傑作!

久しぶりの小説は平山夢明の短編小説「ミサイルマン」。何でもハイローズの曲から題名を取っているらしいが、これが何と鬼畜系の「真夜中のカウボーイ」(解説に「俺たちに明日はない」みたいと書いてあったが間違いだろう)。ラストに一抹の詩情さえ感じる。それぞれの作品の質が実に高くって、なかなかジャンル化不能なのも良い。凄い作家だ。お勧め。但し、エグイ描写が多いよ。

2011年06月04日

襲撃者の夜

なかなかここ数日の政界は面白い。まるでバラエティ番組のようだ。popが「ペテン師!」と叫べば「オマエが言うな!」とおそらくほぼすべての国民が突っ込みを入れたのではないだろうか。こうなる事は半ば予測できた事(署名も日付もない「覚書」だって。「退任」の文字もない。ペテン師というよりやはりpopが幼稚なんだ、というのが正解だろう)なんだから、「カンナもペテン師でした、スイマセン」ぐらい言えよ。そうじゃなきゃお笑いでは食えないぞ!
ここ数日、いよいよDTMに嵌りまくっていてソフトからハード(マイクスタンドまで!)買い揃えている。曲も3曲目。サクサク作っては手直しという僕の性格にはもって来い。まぁ、おかげで睡眠不足が続いている。
さて、ケッチャムの「襲撃者の夜」をその合間を縫って読破。彼の鬼畜系ホラーの名作「オフ・シーズン」の続編。今回もまたまたグロテスク描写満載だが、前回と違うのは完結編っぽく後味の悪さがない事。まぁ、それはそれで良いと思うがその分作品が持つパワーは減退した感は否めない。初心者にはこちらの方が読みやすい(?)だろう。ちなみに何と昨年映画化されて、もうすぐDVDが出る!この作品の映像化って?そんな馬鹿な!

2011年06月20日

ファントム・ピークス

どうも梅雨というのは好きになれない。ジメジメして湿気が多いというのは体とともに気分まで鬱陶しくなる。こういう時には何だか、フッサールに反抗したハイデガーの気持ちが分かる。「真理の探究よりも人間的“実存”の方がオレには重要だ」まさにその通りである。
テスト対策でしばらく休みなく仕事しつつも新たなステージへの胎動の予感は日増しに強くなっている。
政局はまさに末期的。こんな政権でもいまだにマスコミが擁護する(昼のバラエティーはヒドいからなぁ)という事態はどうなんだろう。節電目標15%は一体どうなるんだろう。これで昨年並みに猛暑になって熱中症の死者が一杯出たら誰が責任を取るんだろう。それでも、みんな「脱原発!」って叫ぶんだろうか。
ベトナムが頑張っている。彼の国を見れば見るほど、(そういうと、フィリピンは「南シナ海」の呼称を変えるとの事。この東南アジアの小国群の奮闘を見ていると如何に日本が情けない国なのか、よく分かる。政治家が自国を不法占拠されているのに、「不法占拠」と言わない/言えない。その上、法を犯してその国から献金貰っているヤツが総理大臣になって辞めないんだから。一体、どこの国の総理大臣だと思っているんだろう?(全くそんなヤツを擁護するマスコミも明らかに“共犯”だろう?)
どちらの問題の方が国益にとって重大問題なのか、TVを見ていると頭がクラクラしてくる。尖閣の問題を懸案すると、ここで即ベトナムやフィリピンに協力関係を結びますって、政府発表ぐらい出せば良いのだ。ついでに、この機会に非核三原則を見直します(止めますという意味)ぐらい言えれば合格なんだがなぁ。何度も書くが、敵の正体は我々の茶の間にいる。
さて、最近読んだ本がこれ。「ファントム・ピークス」。ホラーではない。サスペンス。良い作品である。ホラーではないんだが、その恐怖は結構圧倒的である。作者はこれが処女作で既に亡くなっているらしいが、全く惜しい人をなくしたものだ。お勧めである。

2011年10月06日

雪平夏見;良いねぇ!

新聞を開けるとまたまTPP問題が…。ユーロは破綻寸前、いつ金融恐慌が起こるか知れない状況。アメリカは今の体力ではリーマンショックほどではないにせよ、相当な打撃を受けるだろう。だいたい格差が酷くなって連日NYでデモが行われているのがニュースに流れている。こんな状況で日本がTPPに参加したら“絶好のカモ”が来た!てなもんじゃないか!TPP参加を唱えている人々は一体日本にどんなメリットがあるのか、数字で示してみろよ!現在の日本の貿易高は対GNP比で10%程度のはず。なんで、10%のために90%が多大な犠牲を払わなければならないのだ。また俎上には載らないが、農業だけではなく金融・保険・労働環境・医療などあらゆる分野で悪影響が出る可能性がある。こんなの推進するって、間違いなくアメリカからお金が行ってるぞ!ついでに言うと、増税は完全に財務省(それと日銀)の省益のみ考えた施策。何度も書くが、日本が破綻する訳はない。IMFも格付け会社も全部お金で動いている事を忘れるな。またまたついでに書くと、一頃騒がれた地球温暖化はどうなった?私は一貫してそれもあり得ないと主張し続けているが、世界の世論が消え始めた途端(世界中もうそれ所ではないから。いやいや、温暖化の事実など全くないという資料が出始めてるのよ!)、急にTVでもあまり聞かなくなった。当然だが、CO2排出削減なんて、何を寝ぼけた事を言っていたんだろう?いまだにCO2はドンドン排出量を増している。(何度も書くが、にもかかわらず温暖化してないぞ!)これなど完全な利権のためだけの環境問題だったのだ。(私の住む京都ではいまだにパンフレットでは「温暖化の恐怖」みたいな事が書いてある。信じられない。そんなムダな事に金を使うから、財政逼迫するんだ!国も同じ!市民税高すぎるぞ!)
さて、秦建日子氏の本は名前が何だか古代っぽくって読み出したのがはじまりだが、エンターテインメントとして実に面白い。テレビや映画の「アンフェア」の原作なんだが、私は原作しか読んでいない。この「殺してもいい命」が三作目。面白い。とにかく一気読み!帰って読み出したらメシ食うのも忘れて読んでるもんだから、奥さんに怒られて(いくつになっても女の人には怒られっぱなしである)結局朝までかかって読み切ってしまった。そんなにヒマじゃないんだがなぁ!でも、面白い本を一気読みするこの至福はいくつになっても何事にも代え難いよなぁ!

2011年12月19日

チェスタトンだった男

仕事は相変わらず忙しい。まぁ、気が付けばあと10日で年が替わるんだからしょうがない。その上今年は娘のバレーの発表会のため、毎週日曜日は練習に連れて行くというオマケ付き。人前で本番をするのは良い勉強だから、頑張ってくれ。一方私の方は恒例のクリスマス・
ライブが烏丸丸太町角のslow handで行われる。23日はこれまた例年通り冬期講習会の初日にも当たる。そして一気に年末~正月へ。合間にCD制作(あと数日あれば…)。
ところで、新聞開くとまたまた消費税増税の話題が一面に。もう一度整理して書く。日本政府の借金はすべて円建て。これがEU諸国の金融危機と本質的に違うところ。GNPとの比率をどれだけ比べても同じ。円建てである限り、円の発券権を持っている日本政府が絶対優位なのであって(足りなくなれば自分で増やせる)、そこには何も問題はない。日本は消費税が世界水準で見ても相当に低いが、おそらくこれは日本の公務員の人数(これも世界的には少ない)と給料(これも世界的には相当低い!)と連動しているんだから、別に問題はない。おそらく消費税を上げろ!と叫ぶ理由は官僚がもっと俺たちの給料を上げろ!という話の言い換えなのだ。ちなみに公務員問題に関しては巷のデマがこれも相当に広がっているので糾しておく。公務員の仕事はお金ばっかりかかるから、削減(所謂‘仕分け’)した方が良い、と皆思っていると思うが、もともとお金にならない業務だから公務員がやっているのである。お金になるなら、民間がやる。だから、極論を言えば、政府そのものこそが仕分け対象だ、という事になる(この考え方が「リバタリアニズム」)だが、現実問題としてはこれはちょっと厳しい。やはり赤字覚悟でやるリスクは政府に負ってもらうべきなので、結果公共サービスはお金にならない、という事になる。世の中にはムダだと分かっていても出費しないといけないことはあるものなのだ。基準はムダかどうかではなく、社会のためになっているかどうか、固い言葉を使うと国益に適うかどうか、であってそれは国家の理念(所謂‘国家理念(国体)’)に対する自覚なしにはそれこそ仕分け自体がムダなのだ(popがやっていた「事業仕分け」に私が否定的なのはこれが理由。一部の識者はガラス張りにやって良かった、とか言っていたが私には意味が分からなかった。どっかの省のどっかの部局の外郭団体の何かの開発費が国益に適うかどうか、誰が判断する責任を負うんだ?関東のダム建設の話を思い出せ。二転三転して結局、作ることになった。これは沖縄の基地問題でも同じ。これが直接民主政治の弊害なのである)とにかく、今の政府の最優先課題は「景気対策」この一点なのである。増税なんてもっての他である。
ところで、昨日読んだ本がこれ。イギリス保守派の大物、チェスタトンの探偵冒険小説である。内容は…なんか、不思議なお話。彼の保守思想が底流にあるんだろうが、謎めいたストーリー展開、黙示録的な暗示、ちょっと感想をあっさり書くのが難しい。もしかしたら数年ぶりにまともな(?)、所謂「小説」を読んだ、っていう感じだ。嗚呼、頭悪くなってきたなぁ。

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