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十八歳、海へ

藤田敏八と聞いても今では知っている人はあまりいないのではなかろうか。在りし日の日活青春映画の旗手である。DVDで何本か見て気に入って昨夜見たのがこれ。「十八歳、海へ」お話は予備校生のひと夏の冒険。心中ごっこに励む森下愛子と永島敏行。「若気の至り」という言葉がまだちゃんと意味を持っていた頃の青春群像。見ていてつくづく感じたのは、まぁ当然ではあるが、やっぱ男と女っていちゃいちゃするよねぇ。良い事だ。そしてこの映画に負けないくらいに馬鹿馬鹿しい高校・大学時代を送った身としては、嗚呼良いよなぁ、と感慨に耽る。若者はしっかりバカやっていて、それを取り巻く大人もまたしっかり大人。でも、そのムードが実に優しい。そう、誰もピリピリしていない。国は今より間違いなく貧しかったんだが、誰もそれを苦に病んでいない。今は…何かと言えば“国家危機”だ“経済破綻”だ、と大騒ぎ。ガキが犯罪犯せば“命が大事だ”とか“教師は何をやっているんだ”とまた大騒ぎ。原発支援に福島産のモノを使おうとすれば“放射能を測れ”とか“地球の未来を守れ”とまたまた大騒ぎ。一体、皆何をやっているんだろう?もっと他に大切なモノあるやろ!と叫びたくなる、そう、誰が何と言っても自分にとってだけでも大切なモノ。それはつまらない「自負」であったり「誇り」であったり、「生活スタイル」であったりするんだが、結局そういう身の丈にあった人生を送らない/送れないヤツが、それこそはた迷惑な騒ぎを起こしてそれを“正義”だと思い込んでいる。全く困った時代だ。私は五十一歳でも海へ行くぞ!

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2011年09月30日 13:59に投稿されたエントリーのページです。

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