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2009年07月 アーカイブ

2009年07月01日

エロスとタナトス

我が塾にも少なからぬ大学現役生がアルバイト講師として働いているが、まぁ、自分の学生時代と比べて(もう三十年も前だが)どうも違和感を拭えない。と言っても当時から私一人クラスでも浮いていたような記憶があるので、これは単に自分と比べてという事だけなのかもしれない。私がホラー映画に目覚めたのは、忘れもしない大学一回生時に友人の後藤君と同級の西村さんの家で上映会をしようとか何とかになり、本人は来ず、私だけ行って彼女も怖がって結局見ず、私だけがリビングに取り残されて見たダリオ・アルジェントの「サスペリアpart2」からである。以来、ひたすらホラー道を走り続け、自分でも小説を出し、いまだ追い掛け続けている。そんな私にとってこのシリーズは、ほんと、生きてて良かったと思えるもの。今回は2作目である。どうして、こんなにホラーに惹かれるのか?コワい物見たさ、という誘惑に勝てないのだ。そして、人生、時には誘惑に負ける経験も大切にしないといけないだろう。(総じてストイックな生活を送っているのだが)相変わらず借りる映画は8割はホラー。読む小説も8割はホラー系。でもそれが至福である。人には頑張って成功したい、認められたいという欲望と、そんな事はどうだって良いから自己満足にひたすら浸りたいという欲望の2つが並存している。大人になって良いのはそのバランスを自分でコントロール出来るようになったという事。はっきり言ってそれだけでも、私はもう過去に戻るのはイヤだなぁ。

2009年07月02日

ポオの世界;鳥肌もの

これまた日本橋で買ったCDから。ホラー映画との出会いは大学一回生の「サスペリアpart2」だが、ホラー小説との出会いはもっと早い。中1の頃に愛読していたのがエドガー・アラン・ポオ、言わずと知れたアメリカの幻想作家である。それともう一人が横溝正史。さてそのポオだが、耽美的な文体とプロットの不気味さはまさに秀逸だった。「モルグ街の殺人」(史上最初の推理小説とされる)の狂気は今にすら通じると思うし、「黒猫」にしても「早すぎた埋葬」にしても嗚呼、懐かしい。随分私の感性の成長を助けてくれた。そして、このアラン・パーソンズのデビューアルバム。私はもちろんアナログで持ってはいるが、是非CDでも…と思って探していたら見つかった。「大ガラス」からのA面は今聞いても鳥肌もの。nevermore!という叫びとハードなバックが絡まってポオの小説世界をこれほど音楽的に再現した作品はなかろう。バックのナレーションがオーソン・ウェールズというのも凄い。大音量で車で聞いているだけで涙涙である。プログレ名盤中の名盤。超お勧め。

2009年07月03日

デモンズ2009、ウ~ム

禍々しいジャケットと女デモンズのバトルみたいな台詞からアクション・ホラーを想像した私が馬鹿だった。確かにゴアシーンは満載なんだが、肝心な場面はすべてカットされており、切株描写はほんの数分程度。女デモンズの造型は結構キてるんだが、それだけが見所という感じ。最初に赤ちゃんが殺されるのだが、これはやっぱりルール違反かな、と。まぁ、全編通して間違いなく病んでいるのは日本じゃなくって、欧米だぜ、とつくづく思う。ちなみになんでタイトルは「デモンズ」なのか意味不明。

2009年07月04日

ホラーで和む!

夏期講習会もそろそろ目前に控えて、毎日忙しいやらヒマやらまたまたよく分からない日々である。やっとバイク(赤のビッグスクーター!AKIRA!)を買ったが、梅雨のためなかなか来ず。悶々とした日々。そろそろバンドの練習も入りつつあり、ギターの練習も再開。
その合間、家に帰ってとりあえず読んでいるのが、これ。盟友綾辻行人氏の共著「ナゴム、ホラーライフ」。これを読んでいると嗚呼私も話に加わりたい!毎夜ホラー映画三昧の日々ってきっと楽しいだろうなぁ。紹介されている映画の半分くらいは未見なので、チェックして見まくってやろう。それにしても、こんなに見ているのって、羨ましい限りである。牧野氏との語りも和みながら書いている内に自然と力が入ってくるその気持ちもよく分かる。ホラー好きにはお勧め。

2009年07月06日

ザ・小学教師

別冊宝島文庫のシリーズ「ザ・小学教師」を読んだ。仕事柄、教育関連の本はよく読むのかと言われると実際にはそれほどでもない。ただ、昨今の中学生を見ていると明らかに基礎学力(計算力や語意力)などが昔の感覚と比べて低下しているように思えてならないので、どうもこれは小学校の教育に何か原因があるのでは?との思いが強くそれで読んだという所。端的に言うと、やはり「ゆとり教育」によって低下した学力の修復するのが徐々に難しくなっているというのが実情か。そして、二極化。政治や経済に大人が翻弄されている間にも、子供たちの生育環境は明らかに悪化している。学校の先生も大変だわ。この十年ぐらいが公教育にとっての正念場ではないだろうか。サクサク一日で読めるので、教育に関心のある方には是非お勧めする。ちなみに前回の同シリーズ文庫(環境問題だったと思うが)同様、最終章だけはあまりインパクトがない。

2009年07月07日

VIVA!中年ライダー!

意味不明なタイトルは置いておいて、人生に疲れた中年四人組が夢よ、もう一度とばかりにハーレーかっ飛ばして西海岸へのツーリングに出る。行く先々での涙あり、笑いありのロードムービー。どうです?面白そうでしょう?実際面白かった。四人のキャラもしっかりしていてその上アメリカの大自然の景色と言ったら!やはりオートバイは今も昔も‘自由でワイルドな生き方’の象徴である。私自身つい先日やっとバイクを新たに入手して(赤いskywave250S)来週は(晴れたら)職員有志とツーリングに行く。家庭を持ってからは行き当たりばったりお泊りツーリングは出来なくなってしまったが(と言うか、奥さんが怖い)、その夢はでもやはり今でもある。芭蕉のように、旅に病んで夢は枯野を駆け巡る時を迎えられればまぁ。格好良いよ、トラボルタ。お勧め。そうそう、ヘンリー・フォンダ!素晴らしい。腕時計を捨てろ!

2009年07月08日

環境問題から見えてくるもの

かつて知り合いの結婚式に行った所その新郎の友人がNHKに就職が決まったと言って一緒にお祝いをしていた。当時NHKの会長の不祥事が出たし受信料未払い問題が注目される前(私はネットで知っていた)だったが、私は「どうしてそんな企業に就職する事が祝いなのか」と怪訝な気持ちだった。その後、続出する不祥事は止まらず、社員の不祥事も次々に明るみに出て、いまだに係争中の虚偽捏造報道が問題になっている。ところで、「環境」シリーズ第3弾という事でやや時期はずれではあるが読んだ。全体を読んで感じる事はあまり楽観的ではない日本の未来。ただ、それは環境問題からやってくるものではなく、その本質を見抜けない所から起こってくるもの。どうして、政府は確かでもない環境問題に乗っかってそれを推進しようとするのか。常識的に考えれば利権問題だろう。つまり、(著者も文中に触れているが)先の大戦と全く同じような構図がやはりそこにはある。また食料自給率の問題にしても突き詰めれば、政策の問題に行き着く。都市化が温暖化の偽装とするなら、実は現在の環境問題全体が政治による偽装、政策ミスが原因だという事になる。
何度も書くように、有料ゴミ袋などナンセンスなのであり、ゴミの分別回収も全く税金の無駄使いである。海水面が上昇することもないし、だから当然日本が水びたしになどなりはしない。私はいまだに書くが、かつてどっかのTVが流していたCMで氷が割れて町が水びたしになり、病院までが水びたしになり最後にキャッチ「無関心が…(忘れた)」というのがあった。あれは一体何だったんだろう?洗脳か?偽造か?ただ、根拠もないのに人々に恐怖心を煽るという卑劣なCMだった。ツバル(島が沈むヤツ)にしても同じ。同じ太平洋に浮かぶ日本にいながら日本は沈まなくてツバルだけ沈むと言う事は、その沈む原因は地球規模の問題ではなくツバルの問題ではないかと考えればすぐに気付くだろう(ちなみにこの問題は実は温暖化とは全く関係ない。よって、太陽光パネルを設置するなどその神経を疑う)
書くとキリがない。この書物に書かれている事をスタート地点にした上で、議論を進める土壌が日本にも出来ないものだろうか。出来ないんだろうなぁ。

2009年07月10日

痛快アクション!デス・レース

予告編の頃からそれなりに期待して見たが、期待に違わず大興奮だった。よくあるB級のアクションドラマっぽい展開ではあるが、レースそのものも含めてハラハラドキドキの連続。最後の勧善懲悪なハッピーエンドも映画館でなら拍手喝采だろうなぁというもの。素晴らしい。主演は「トランスポーター」シリーズのハゲのおっちゃん。カッコいい。監督は「AvsP」の人。これも悪くない。残虐なゴアシーンを避けてストーリーの面白さに徹しているのが非常に好感が持てる。お勧めである。

2009年07月14日

ゾンビーノ;ホラーコメディ

舞台は50年代の古き佳きアメリカの中都市。そこではゾンビがペットとして各家庭に飼われている!ゾンビ映画というのはロメロ・ゾンビ以来、根底に社会風刺や人間性の問題などを持ったものであったが、この映画は一体全体何なんだろう?深読みせずに見るとそれなりなんだが、良く考えるとヘンっていうおかしな映画。ごく普通の主婦が銃を使って子供打ちまくるは、ゾンビを恋人にする男が現れるは、見た所、町には警察や軍隊がいないし、のどかな田舎町を舞台にしている割には異様な光景が異様なシチュエーションではなく出てくる。その意味では全体が巨大なブラックコメディの映画なんだろうなぁ。普通に楽しめたので、全然OKなんだが。

2009年07月16日

Easy Rider+Akiraの気分でした

昨日は約一月ぶりに(僕だけ)完全休業して琵琶湖一周ツーリングに行って来た。燦々と照りつける太陽と緑豊かな田園風景の中を一人で突っ走る快感は実際何物にも換え難い。バイクの調子も上々だし、天気も良かったので、ゆったりと走れた。気分はイージーライダー、見かけはアキラみたいな感じ。でも、年齢はワイルド・ホッグズという悲しい現実。それでも、五十手前でウィークデイにツーリングに出かける自由をまだ持てている己が人生に感謝である。来年も再来年もこうして走り続けるんだろうなぁ。
かつて見た福沢諭吉のドラマで咸臨丸上で「自由」の訳語を彼が閃く感動のシーンがある。「人は皆free.自らを由(よし)とする、称して‘自由’。それは誰にも止められない。」
それからもう二百年近くが日本でも経った。さて、誰にも止められない自由を皆さんは満喫しているか?

2009年07月17日

超B級“ハチェット”

こりゃまたB級スラッシャームービーだった。ミシシッピ辺りの呪われた沼にいる殺人鬼の物語。ゴア・切株シーン満載で、それなりには楽しめる。ストーリーにはあまり見るほどのものはない。フレディーやジェイソン(だったかな?)役の人が出ているらしいが、私には分からず。この手のホラーが好きな人には良いんじゃないだろうか。当然、それほど怖くもないし。また、ラストに近付くに連れて殺人鬼が神出鬼没になっていく展開もお決まり。女優さんはみんな綺麗だった。

2009年07月18日

地味なサスペンス?

あのエドガー・アラン・ポーの子孫達による惨劇。犯人探しと惨殺場面が織り交ざって、迷宮の奥に誘われない?犯人も中盤にはだいたい分かってしまうし、場面にしょっちゅう顔を出すポーの亡霊(と言うか幻影)も怖いというより、一登場人物といった感。それにロマンスも入っているもんだから、どっちかと言うと何が何だかよく分からない映画に仕上がってしまった。ポー作品へのオマージュ(大ガラスや、アモンテリヤードの酒樽、早すぎた埋葬など)が散りばめられている(惨殺場面はモルグ街?)が、それにしても何とも地味だなぁ。女優さんは結構可愛いんだが。

2009年07月20日

犬神の悪霊;ム~ン、カルトな内容

「日本初のオカルト映画!」「あのエクソシスト、オーメンを凌駕する!」という惹句ではあるが、実際にはそれほどではない。ウラン鉱脈を探しに行った山奥で犬神の祟りに見舞われる男の話というのが、簡単な解説なんだが、超常現象場面が基本的にちゃちいので、怖さは全くない。それこそ、70年代の環境保護を訴えたいのか、オカルト路線を走りたいのか、今から見るとやや中途半端な出来である。もう少しましな展開に出来なかったのかと悔やまれる。

2009年07月23日

クリムゾンの迷宮;素晴らしい

貴志佑介は日本を代表するホラー小説家である。それも数少ない、推理作家がホラーを書いたりというのとは違って、本当のホラー作家である。私がこれまで読んだ中で最恐小説はやはり「リング」、次は「黒い家」である。そして、今回「クリムゾンの迷宮」を読んだ。そのプロットの意外性からSFかと思いつつ、その展開が本当に素晴らしい。久しぶりの一気読みだった。私としては「火星」というキーワードがあまり生かされていないような気がして、そこには不満が残るものの、全体はお見事の一言である。
読後の余韻も悪くない。お勧めである。

2009年07月28日

ハンコック;意外とまとも

季節はとうに夏のはずなのに、ちっとも夏らしくない毎日ぐずついた天気。海水浴場とか大打撃じゃないだろうか、本当に心配だ。これでも温暖化していると言う奴がいるのだろうか?絶対年間平均気温下がるだろう。ちなみに塾では夏期講習会ということで、毎朝授業がある。忙しいはずだが、実際にはボチボチでんなぁ、という感じ。教えている生徒層が高3から中学生にシフトしてきているので、私自身の授業はあまり増えていない(バイトの先生方は大忙し)。まぁ、こういう夏も良かろうという感じ。
ところで、その合間にバンド練習が入り、スタジオ入り。なかなか思い通りの練習は出来なかったものの、9月の連休にライブ実施が決定した。色々バンド関連では話す事があるが、今回はなし。
「ハンコック」を見た。SFコメディくらいの予備知識だけで見た訳だが、中盤以降の意外な展開に思わず身を乗り出した。悪く言うと何とも騒がしい映画だが、まぁ、それは良いとして映画の出来は悪くない。最近のハリウッド娯楽映画、良いんじゃないだろうか。ホラーばっかり見ているので、一般受けする映画はあまり知らず、時代に取り残されているような感じだ。もちろん、別に良いんだけど。

2009年07月29日

自虐史観の次は自虐報道!

気になって読んだ。驚愕の事実だった。少年犯罪が戦後から一貫している事はどこかで触れたと思うが、所謂「家族内殺人」(親殺し・子殺し・児童虐待など)すべて一貫して減少傾向にある。この日本の実態をどう捉えるべきだろうか。新聞・ニュースの情報に触れる一般人の印象とこれほどかけ離れた事実を統計的に突きつけられると、言葉を失ってしまう。我々は完全にマスコミに騙されていたのである!
確かに、超高齢化している日本で青少年の人数が激減していったり、若者が大人しくなったみたいな話もあったりした事を考えると言われてみれば…という事だが、詰まる所、自分の頭を使っていなかったんだと反省ひとしきりである。
改めて言うと、今でも日本は安全大国である。おそらく世界有数の治安の良い国である。これだけでも私には十分誇りに思える事だが、如何に日本人が平和を好む民族であるか、はっきり主張するべきである。よく語られる幼児ポルノの取り締まり強化(ヨーロッパのどっかの国が日本にもっと規制しろと、訴えている)にしても、どちらの国が幼児虐待数が多いか、確かめてから言え。これは日本の人権問題を訴える諸外国に向けて言える。あなたの国の犯罪発生率から考えて、どちらの国が人権を守っているかよく考えて下さいと、言えば良い。
それともう一つ。いつものようにマスコミ問題。私には昨今の連日の犯罪報道に悪意を感じる。まるで、国民に自国を嫌いにさせようという意図でもあるかの如き内容。一々どうでも良い殺人事件を事細かく報道して一体誰が喜ぶんだ?誰か知りたいと思っているんだろうか?国民のレベルを本当に馬鹿にしていると感じる。
私も小説に書いたが、殺人に社会的なドラマなどおそらくない。貧困であろうとなかろうと、苦境に陥ろうとなかろうと、犯罪発生に何も因果関係などあるまい。つまり、「社会が悪い」という発言はただの新手の言い訳以外に意味はないという事だ。
犯罪ー生物学にいうと異常行動ーというのは、実は生物学的な「%」の問題として考えるのが、結局最終解なのかもしれない。これは分からないけれど。

2009年07月30日

B級ホラー万歳!

ジャケットからして、結構イケてる感があるものの、女囚vs狼女なんて取り合わせどうなの?おそらく色んなvs物の亜流というのが正しいのだろう。ところで、その内容は?森で狼男に襲われた女が何故か、刑務所(それもどっかの国)に入れられ、呪いによって、狼女に変身する。さあ、ここから女囚vs狼女になる訳だが、見てみると、このテの映画によくあるように、あまり緊張感はない。刑務所所長は金目当てに女囚の裸や狼女の変身をネット公開して金を稼ぐ事しか考えていないという典型的な登場人物。まぁ、和みながら見れるB級ホラーとしては9割ぐらいはどうでも良い出来。残り1割は何かというと、ゴアシーン。これには相当力が入っており、まぁ、好きな人はいるかも知れないという出来に。もちろん、予想通りパツキンの裸もふんだんに出るので、そちらが好きな方はどうぞ。

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