エロスとタナトス
我が塾にも少なからぬ大学現役生がアルバイト講師として働いているが、まぁ、自分の学生時代と比べて(もう三十年も前だが)どうも違和感を拭えない。と言っても当時から私一人クラスでも浮いていたような記憶があるので、これは単に自分と比べてという事だけなのかもしれない。私がホラー映画に目覚めたのは、忘れもしない大学一回生時に友人の後藤君と同級の西村さんの家で上映会をしようとか何とかになり、本人は来ず、私だけ行って彼女も怖がって結局見ず、私だけがリビングに取り残されて見たダリオ・アルジェントの「サスペリアpart2」からである。以来、ひたすらホラー道を走り続け、自分でも小説を出し、いまだ追い掛け続けている。そんな私にとってこのシリーズは、ほんと、生きてて良かったと思えるもの。今回は2作目である。どうして、こんなにホラーに惹かれるのか?コワい物見たさ、という誘惑に勝てないのだ。そして、人生、時には誘惑に負ける経験も大切にしないといけないだろう。(総じてストイックな生活を送っているのだが)相変わらず借りる映画は8割はホラー。読む小説も8割はホラー系。でもそれが至福である。人には頑張って成功したい、認められたいという欲望と、そんな事はどうだって良いから自己満足にひたすら浸りたいという欲望の2つが並存している。大人になって良いのはそのバランスを自分でコントロール出来るようになったという事。はっきり言ってそれだけでも、私はもう過去に戻るのはイヤだなぁ。