世間では北朝鮮関連で不穏なニュースが飛び交う毎日だが、先日本屋で目に留まって即買い、即読み。驚天動地の内容だった。ソ連崩壊以降、今回のリーマン・ショックにより実質的に西側、つまり自由主義経済陣営も崩壊したと作者は捉える。つまり、20世紀前半に対立構図として生まれた社会主義vs資本主義(自由主義)が結局両方とも崩壊したという事だ。欲望の野放図な解き放ちと、自国に甘く他国に厳しいそのダブル・スタンダードな施策は日本にいる我々はあまり気付いていないが、もしかしたら既に世界中から白い目で見られる存在なのではないか。そして、現行日本で行われている「投資ブーム」自体がアメリカウォール街の巨大な陰謀に見えてくる。(目的はもちろん、潤沢な日本の個人貯蓄をアメリカに還流させるため)一通り読み終えたのち、再度読み直して自分の頭にもう一度叩き込むつもりをしている。私にとって間違いなく、この09年度上半期最大の衝撃作である。しばらく広瀬隆を読み続けよう。