時々何の脈絡もなく思い出す映画というのがあって、この「許されざる者」はその最たるもの。C・イーストウッドの大ファンでそれこそ「荒野の用心棒」(もうすぐアルティメイテッド版が出る!)以来、見続けているが、その中でもまた近年の映画全体の中でも最高傑作の部類に間違いなく入るだろう。最後の酒場の決闘シーンの緊迫感。このウィリアム・マーニーの戦いにいつも涙する。誰にも知られず、ひたすら自分の正義を貫く姿のなんと美しいこと。映画館で観た時以来、何度泣いたか分からない。すべての映画ファンに見てほしい。また、思うに今の日本で一番欠けているのは、こういった「男の美学」ではないだろうか?耳触りの良い言葉は氾濫しているが、人生を賭けて己の正義を貫き通す人間がなんと少ないことか!